当院では、内科、外科、人工透析、検査、手術を行っています。

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血液透析を円滑に行う上でもっとも重要な要素の一つがシャントです。シャントの状態が十分でない場合、シャント穿刺の失敗を経験したり、血液透析が十分に行えなかったり、シャントが閉塞したりと、患者様にとっては大きなストレスとなります。
当院では、シャント外来にも尽力します。
シャントトラブル(合併症)には、以下のようなものがあります。

元来、シャントは人間の体に存在しないものなのです。シャントを作るということ自体、自然の摂理に反する行為といえます。当然、自己防御策として血管は細くなり(これを狭窄といいます)、シャントをつぶそうとする働きが体で起きるのです。

シャントが狭窄していくとやがて血栓がつまってしまいシャントの血流がなくなってしまします。
これを閉塞(へいそく)といいます。

細菌や真菌(カビなど)が血管(特に人工血管)や皮膚に住み着いた状態が感染です。感染を引き起こすと熱が出たり、痛みを伴います。また放っておくとシャントに穴があいて出血が止まらなくなったり、全身に菌が回ってしまう敗血症という生命に危機を及ぼす状態に発展することがあるため特に注意しなければなりません。

シャントに痛みを感じることがあります。痛みのことを疼痛(とうつう)と呼びます。疼痛の原因には、狭窄や血栓や感染が関係していたり、手術に起因する痛みなどが存在します。

シャントへの血流が多いと、本来手に行くべき血行がシャント血流として盗まれる(スチールされる)ため手の虚血を起こしてしまいます。これをスチール症候群と呼びます。

シャント血流が正常方向(心臓側)に流れないで、何らかの理由により手の方向(末梢方向)に流れてしまうことを言います。そうすると、手指がむくんで腫れてしまいます。

頻回の穿刺や、上流側の狭窄により血管壁が薄くなって(あるいは破綻して)血管が太くなった状態です。ひどい場合は、破裂し大出血の原因となります。

当院では、シャントの観察を定期的に行い、問題がある場合は、速やかに治療を行います。治療方法としては、手術治療とPTA治療(経皮的血管形成術)のいずれかを選択し、実施しています。

PTA(経皮的血管形成術)は、シースイントロデューサー(筒)を血管に入れて、そこから狭くなった血管をバルーンを使って拡げる方法です。

メリットは、傷が小さくて済む、日帰りで済む、手術をしなくて済む、簡便であることです。しかし、拡げてもすぐに狭窄してしまう場合や、血管が破裂してしまうような場合は、手術療法が必要です。

当院では、エコーを使用したエコー下PTAという方法を行っています。

当院では、患者様の苦痛を最小限にするための手段の一つとしてエコー穿刺を行っています。

患者様の穿刺の痛みに対するストレスは計り知れないものです。シャント穿刺が難しく失敗が多い症例に対しては積極的にエコーガイド穿刺を行っています。

エコーガイド穿刺による穿刺成功率は100%です。患者様には穿刺による苦痛をできるだけ与えないことを心がけています。

透析中にシャント評価を行うことも可能であり、狭窄(狭くなること)等により透析が困難な場合は速やかに治療介入を行っています。

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